暇人音楽好きのブログ

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UNICORNの「Maybe blue」って曲を今知ったんだけどすげぇな

 

UNICORNの超名曲「Maybe blue」。まぁさっき知ったんですけどね。UNICORNファンの皆さまからすれば、タイトル読んで「何今更当たり前なこと言ってんだ」と思ってると思いますが、この曲聴いたらすげぇ衝撃的だったんですよ。イントロのあのシンセサイザーのメロディが鳴った途端、稲妻が全身を駆け巡ったんですよ。音楽では久々ですよこんな感覚。曲が展開していくにつれ、ワクワクゾクゾクしたんですよ。しかしその感覚とともにあるひとつの疑問が浮かんだんですよ。「あれ?UNICORNってこんなバンドだったっけ?」って。

そもそもみなさんはUNICORNってどんなバンドって感じてますか。僕もそこまで深く知ってるわけではないですが、少なくとも僕は、例えば

のような激しいロックサウンドとともに歌詞も少し馬鹿げてる感じや

のようなメロディも歌詞も穏やかでどこかのほほーんってしてる感じとか

 

いい意味でふざけてるような、変に肩の力が入ってないような、変に着飾らず、気ままに音楽を奏でてるイメージなんですよね。

まぁそんな雰囲気が何よりのUNICORNの唯一無二の魅力だと思いますし、そんな姿に「あぁかっけぇな」って素直に感じてたりしてたんですけど、今回「Maybe blue」聴いていい意味でガラリと変わったんですよ。脳天を思いっきり鉄棒で殴られた感覚。なんだこのメロディも歌詞もシリアスな曲は。シリアスだし、クールだし、なにより聴いててめちゃくちゃ爽快感がある。気がつけばタワレコに駆けこんでた。そして血眼になって「Maybe blue」が入ってるUNICORNのアルバムをさがして、もう今鬼リピしてます。かれこれ昨日から聴き始めて100回は聴いた。まぁ全然飽きがこない。むしろ聴くたびにゾクゾク度が増してくるんですよ。これホントに三十年近く前の曲ですか。すごく魅力的。もうとりあえず好きなところを語る。

 

・メロディや曲調がすさまじい

作曲は民生さん。まさかこんなクールでかっこいいシティソングが作れたとは。おみそれいたしました。わたくしがバカでございました。まぁ何度も言っている通り、曲はクールで常にキリキリと張り詰めた雰囲気。そしてどこか切ない。まぁ歌詞を見ると一夜限りの男女の恋、そしてその後の残された男の感情って感じでしょうか。そんな歌詞だからどこかメロディに切なさが感じるんだと思います。

 

シンセサイザーがとにかく万能

この曲聴いてまず思ったことは、シンセサイザーがすごいってこと。イントロでのたったあの4音だけで爆発的に高揚する。そしてそのメロディの万能さ。うまくは言えないんだけど絶妙に切ないんですよね。こんなシンセサイザーの音は初めて聴いた。シンセサイザーって基本サウンド機械的でどちらかというと冷たい音のイメージなんですけど、これは妙に生暖かさみたいなのがあって、変に包みこんでくるんですよね。うまく言えませんが。かつシリアスな雰囲気も織りなしていますしホントに万能。そんでもってメロディラインも独創的だから、非の打ちどころがない。シンセサイザーだけでも十分聴いてられる。あと2011年のツアーでは、生ピアノで演ってますが、こっちもいい。さらに深みがある感じで、いかにもこの曲のシンセのメロディラインが最強かってことが分かる。

 

・ドラムの隙のなさ

まったくもってドラムの隙がない。ドラムの音がないところがほとんどない。ホントに隙ねぇなって思ったのが一番のサビに入る前の「ダダンッ」の直後のスネア連打。初めて聴いたとき「おっほ」って変な声出たもん。あとサビのひとフレーズ終わった後のシンバルもいいですね。その隙の無さが曲の張りつめた空気を保ってくれている感じがあって、ホントにいい仕事してるなぁって思います。変に走ってる感じもしないしませんし。まぁけど川西さんしんどそう。

 

・すげぇ余裕があるギター

大体デビューしたてのバンドのギターサウンドってどの曲もとにかく落ち着きがなくて、もうひたすら暴れてるって感じがするんですけど、この曲はドラムと打って変わってすごい落ち着いてて余裕があるんですよね。この曲のギター、サビや間奏とかを聴いてると基本的にずっと「ジャーーン」ってやってるだけなんですよ。いやぁ、ただの「ジャーーン」だけでここまで深いサウンドが出ますか?まさしくシンプルイズベスト。唸った。そして、余裕があるのはそこだけではなく、ソロに入る時、あえて一小節空けてからソロに行ってるんですよね。これまたすごいなぁって思った。こんなにドラムが激しい曲だったら、一小節空けずにソロに入っても普通にかっこいいと思うんですけど、あえてここに一小節空きを入れることによって生じる、余裕の空白。空白の美学。そしてそのあとに続くソロも、少しタメたプレイと、スピーディなプレイがマッチしてて、最高にクール。そして今までの落ち着いたプレイとは裏腹に、ソロ明けにピックスクラッチを入れるというこのテクニカルさ。いやぁ、テッシーさんギターうまいなぁやっぱ。そしてアレンジのすばらしさ。

 

とはいえ、調べたところこの曲、UNICORNのメンバー本人たちはあまり好んで演る曲ではないみたいですね。まだUNICORNの方向性を探っている時に作った曲で、さっきも自分が言ったような今のUNICORNのイメージには合わないという理由で長らく封印されてた曲みたいですが、どうやら再結成後の2011年のライブで演ったみたいで。なにそのエピソード。胸熱すぎる。デビューからUNICORNを知っているファンの方々からすれば、たまらない曲なんですよね。なんかその感動味わってみたいな。デビュー当時からUNICORNを聴けた世代羨ましくて仕方がない。ここまで出会えてよかったって感じた曲は久々です。とりあえずUNICORNのライヴ行きてぇ。