暇人音楽好きのブログ

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「ブレス」感想

ポルノグラフィティ47枚目のシングル、「ブレス」。ポケモンの主題歌にもなるこの曲。先日カフェイレで解禁されたので聴きました。

まぁそれなりに何回も聴いたんですけど、未だにMaybe Blueが頭から離れないので、パッと感じたことだけ。

 

まずメロディがめっちゃシンプルですね。ポルノって昔からメロディやリフ、例にあげると、「アゲハ蝶」や「シスター」、「ジョバイロ」や、最近でいうと「君の愛読書がケルアックだった件」などなど。

結構印象的で独特なのが多かったんですけど、今回は至ってシンプル。清々しいほどシンプル。けどそのシンプルさが、今までにあった爽快感のあるどの曲たちよりもズバ抜けて爽快感がある。何だろう、メロディがめちゃくちゃ青い感じ。そして公式HPにも書いてる通り、音数を限りなく絞っているから、何度も聴いてられる。耳が疲れねぇ。耳に優しい。とりあえず一番最初に感じたことそれ。

 

そして今回も打ち込み音源が。正直いい加減バンドサウンドの曲聴きたいんだけど、この爽快感が全てかき消してくれる。心を穏やかにする。心にも優しい。

 

そして歌詞、今回も新藤先生。晴一さんの歌詞といえば、「元素L」、「月飼い」、「ミステーロ」や「夜間飛行」などなど、文学的なのや、ファンタジックな歌詞が比較的人気だと思うんですけど、俺は晴一さんの書く励ましソングの歌詞こそが、晴一歌詞の真髄だと思ってる。

だって晴一さんの書く励ましソングの歌詞って、励ましソングの常套句、「頑張れ」を決して言わないもん。むしろネガティブでもいいんじゃない?って開き直ってるし、ある種捻くれてますけど、そこらへんにあるような歌詞の薄っぺらい励ましソングかよりは説得感やひとつのフレーズにも重みがある。そして今回の歌詞の題材でヒットチャートなどの音楽的なものにも触れているのもミュージシャンとしては本当に重みがありますね。そういったものに触れつつ、完成度の高い励ましの歌詞を書けてるのには本当に脱帽ですねぇ。ねぇ本当に前のアルバムで「エロい動画」とか「アンダーヘアー」って書いてた人?

 

そんな「ブレス」。ポケモンキッズたちにはちと難しい歌詞かもしれんが、すごい温かみもあるいい曲だと思う。そのキッズたちの曲を聴いた後の笑い声に伴うブレスが、またポルノグラフィティを次なる一歩へと導いてくれたらなぁと思う。